堆肥はどうやってできるか
堆肥は、野菜の皮や落ち葉、枯れ草などの有機物を微生物が分解して土のようにしたものです。微生物が働くには、えさ、空気、水分がほどよくそろっている必要があります。このバランスが合えばにおいはほとんどなく、ゆっくりと土に変わり、崩れると腐ったにおいがしたり、何の変化もなくそのまま残ったりします。においのひどい堆肥容器は、たいてい空気が足りず水が多い状態です。堆肥づくりとは、微生物が働きやすい環境を保つことだと考えるとわかりやすいでしょう。
野菜くずや落ち葉を土に返す堆肥の仕組み、入れるもの・入れないもの、においや虫を出さない管理と、完熟の見分け方をまとめました。
堆肥は、野菜の皮や落ち葉、枯れ草などの有機物を微生物が分解して土のようにしたものです。微生物が働くには、えさ、空気、水分がほどよくそろっている必要があります。このバランスが合えばにおいはほとんどなく、ゆっくりと土に変わり、崩れると腐ったにおいがしたり、何の変化もなくそのまま残ったりします。においのひどい堆肥容器は、たいてい空気が足りず水が多い状態です。堆肥づくりとは、微生物が働きやすい環境を保つことだと考えるとわかりやすいでしょう。
堆肥の材料は大きく二つに分けられます。乾いてかさかさした茶色の材料は主に炭素を補い、空気の層を作ります。しっとりした新鮮な緑の材料は窒素と水分を補い、分解を速めます。緑の材料だけを積むとべたついてにおいが出て、茶色の材料だけだと分解がとても遅くなります。緑の材料を入れるたびに、それより多めの茶色の材料で覆うと考えればよいでしょう。材料は細かく刻むほど微生物が触れる面積が広がり、早く分解します。
家庭で小さく作る堆肥は温度が十分に上がらないことが多いので、分解しにくいものや問題を起こす材料は除きます。肉、魚、骨、乳製品、脂っこい食べ物は、強いにおいや虫、動物を呼びやすくなります。病気になったり害虫が付いたりした植物は、病原菌や卵が生き残って菜園に戻ってくることがあります。種を付けた雑草も、種が生き残ることがあります。キムチや鍋の汁のように塩辛く味付けの濃い食べ物は、塩分が土にたまって作物に害を与えるおそれがあるので入れません。ペットのふんも衛生面から入れないほうが安全です。
庭がなくても、ふた付きの容器一つで始められます。容器の底と側面に空気と水が抜ける小さな穴を開け、受け皿を置きます。底に枯れ葉や紙を敷き、緑の材料を入れるたびに茶色の材料や古い土で覆って、表面に生ごみが見えないようにします。覆うことを徹底するだけで、小さな羽虫やにおいは大きく減ります。週に一、二回かき混ぜて空気を入れます。容器がいっぱいになったら新しい材料を入れるのをやめてそのまま熟成させ、二つ目の容器に新しく集める方式にすると管理が楽です。ミミズを使って分解する方法もありますが、温度とえさの管理が別に必要です。
堆肥の水分は、手でひと握りしたときに固く絞ったスポンジのようにしっとりしていて、水が垂れない程度がちょうどよいとされます。乾きすぎると分解が止まるので水を少し振りかけ、べたつきすぎるなら乾いた茶色の材料を足して混ぜます。空気は切り返しで入れます。長くかき混ぜないと下のほうに空気が通らず、酸っぱいにおいや腐ったにおいがします。庭で大きく積んだ堆肥は分解が活発なときに中がかなり温かくなりますが、小さな容器では温度があまり上がらないので、分解にかかる期間が長くなります。
堆肥がうまくいかないときは、ほとんどが材料のバランス、水分、空気のどれかが原因です。症状を見て、原因を一つずつ正していけば大丈夫です。小さな羽虫は覆いをせずに生ごみが見えているときに最も多く発生するので、新しい材料を入れた後は必ず覆ってふたを閉めます。白いかびが少し見えるのは分解の過程でよくあることなので、あまり心配はいりません。
堆肥は、元の材料の形が見分けられず、濃い茶色で、森の土のようなにおいがすれば完熟です。混ぜてもそれ以上温かくならないことも目安になります。未熟な堆肥をそのまま鉢に混ぜると土の中で分解が続き、根を傷めたり、においや虫を呼んだりすることがあるので、十分に熟成させてから使います。完熟した堆肥も土の代わりになるものではなく、培養土に一部混ぜて使う補助材料です。家庭での堆肥化とは別に、生ごみの出し方は地域ごとに決まっているので、お住まいの地域の案内に従ってください。